以下は、2015年9月15日ブログ記事の移管です。写真は、当時のインドネシア大学法学部の建物風景です。
講義2週目&履修変更
先週の講義内容をまとめて書いていこうと思います。
1 The Law of Business Organization
休講。2週連続休講なので、開講されるのか不安になってきました。
2 The Indonesian State Institutions
初回でしたので、今後の講義内容の概括的説明がありました。
(1)インドネシア憲法の改正経緯
(2)議会
・一院制から二院制への変更
・国民協議会(MPR: Majelis Permusyawaratan Rakyat)、国会(DPR: Dewan Perwakilan Rakyat)、地方代表議会(DPD: Dewan Perwakilan Daerah)の関係
すなわち、MPRが、DPRとDPDから構成される議会であること。
(3)司法
・最高裁判所
・憲法の番人としての憲法裁判所
・司法委員会
(4)行政
・大統領
・副大統領および内閣による大統領の補佐
・その他機関など
この他にもいろいろ説明がありましたが、細かくなるので割愛します。
この講義の教科書として、以下の書籍を入手しました。
THE CONSTITUTIONAL LAW OF INDONESIA (著者 Dr. Jimly Asshiddiqie教授)
インドネシア憲法について、英語で書かれており、珍しい本です。
どこの書店でも売っておらず、苦労しましたが、なんとか中古で入手しました。
3 Introduction to the Indonesian Legal System
講義では、Hukum tata Negara(憲法システム)の定義やその範囲等について、学生に問い、学生が調査してプレゼンするというようなことが行われていました。
但し、講義は、全てインドネシア語で説明されていたので、さすがに理解が難しく、履修変更を決断しました。
本講義に替えて、Conflict of Lawを履修することにしました。
国境をまたぐ取引などにおいて、いずれの国の法律を適用するかという問題が生じますが、インドネシアでは、民族や地域の違い等により、国内であっても適用法が異なることがあり得ます。そこで、どの法律を適用するかというのがこの講義(Conflict of Law)の対象です。
4 The Law of Obligation and Special Agreement
2回目の講義では、①申込みと承諾により契約が成立すること、②申込みの誘因、③申込みの有効期間、④契約の成立時(承諾の意思表示の発信時または到着時)などについて説明がありましたが、いずれも日本の民法と同じような考え方でした。
弁護士 味村祐作
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