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インドネシアで銀行口座を開設するには。

最近、インドネシア人の友達から日本人が関与する現地NPO?のために、自分の名義で銀行口座を作り、それを同NPOの日本人に貸してもいいのかと質問を受けることがありました。

通常、銀行取引約款では、口座の譲渡・貸与等は禁止されていますし、貸与等の目的を知っていれば、銀行は口座開設を認めないので、その点を偽って口座を開設し、通帳やキャッシュカードを受け取ることは詐欺罪に該当する可能性があります。

昨今は、犯罪収益のマネーロンダリングも問題視されており、他人に銀行口座を貸すことで、自分が知らぬ間に犯罪に関与してしまう可能性もあります。

銀行口座を他人に貸すというのは、それ自体犯罪になり得る危険な行為なので、やってはいけません。

インドネシアでは、滞在資格のない外国人には、通常、銀行口座の開設が認められていないので、上記のような依頼をしてくる外国人がいるかもしれませんが、断るべきでしょう。

以下は、2015年9月22日ブログ記事の移管です。

KITASはITAS(一時滞在許可)と読み替えてください。

銀行口座の開設について

インドネシアでは、ルピア建ての預金金利が日本に比べると非常に高いです。
この点に着目して、金利目的で、定期預金を検討する方もいるのではないでしょうか。

とある銀行の場合、

普通預金の金利は、預金額に応じて1~2.25%(但し、1,000,000ルピア未満の預金は無利息)

定期預金の金利は、預金額と期間に応じて4.24~7.5%(但し、最低定期預金額は10,000,000ルピア)

となっております。

但し、普通預金口座の場合、日本と異なり、毎月、口座管理手数料等がかかるので、注意が必要です。そのほか、最低預金額が決まっており、それを下回ると別途手数料が発生し、預金残高が0になると口座自体がクローズされます。

また、インドネシアで外国人が銀行口座を開設する場合、基本的に、パスポートとKITAS(またはKITAP)等の所持が必要になります。口座開設時に、これらの書類を確認され、申請書にも記載項目があります。

うわさ話程度で、KITAS等のない外国人でも、銀行口座を開設できるとの話を聞いたこともありますが、具体的に、どのような場合に、どのような方法でそれが認められているのかはっきりしません。

先日、KITAS等のない外国人に対して、5万ドル以内の外貨建て銀行口座の開設手続きの緩和を検討しているとの報道がありましたが、これは外貨建て預金についての規制を緩和するというもので、ルピア建ての預金とは別のようです。

銀行口座の開設には、インドネシア語の申請書に必要事項を記入する必要があり、窓口対応もインドネシア語になります。

インドネシア語に自信のない方は通訳を同行させる必要があります。

個人口座を開設する際の記載事項は、概ね以下のとおりです。

・氏名および通称(氏名の長いインドネシア人は、通称をよく使っています。)

・性別

・国籍

・証明書(パスポートの場合、KITASまたはKITP等が必要)の番号及びその有効期間

・出生地

・生年月日

・結婚状況(未婚・既婚・離別等の有無)

・宗教(宗教を記載させるあたりが、インドネシアの特徴ですね。)

・最終学歴(小学校、中学校、高校、専門学校、学士、修士、博士と細かくわけられています。)

・納税登録番号(NPWP)の有無、およびその番号

・趣味(スポーツ、自動車、散歩、芸術、ショッピング、その他からの選択)

※インドネシア人に聞いても、趣味を記入させる意味が分からないとのことでした。

・実母の誕生時の氏名

・住所、電話番号、メールアドレス

・職業、勤務先(会社名・住所・就業開始月)

・月収

・預金目的

・資金源(給料など)

・1年間の取引想定額

なお、会社等の場合には、会社の形態(PTなど)、名称、住所等連絡先、納税者番号、年商などを記入する欄がありました。

外国人の場合、インドネシア人の連絡先を要求されますので、信頼できるインドネシア人の同行があるとスムーズです。

普通預金口座を開設すると、キャッシュカードと預金通帳を交付されるのですが(別料金)、ATMではキャッシュカードのみ使え、預金通帳への記帳は銀行窓口でのみ可能です。

なお、キャッシュカード等の再発行には住民票(Surat Keterangan Tempat Tinggal)の原本が必要になります。

ATMは、引出と預入で機械が異なり、日本のように一台で全ての取引が行えるわけではありません。

インターネットバンキング機能もありますが、外国人の場合、利用できない可能性があるので、口座開設時に確認する必要があります。

定期預金の場合、預金証券が交付されます。
ちなみに、定期預金の解約は、原則として開設支店でのみ行えるとのことです。但し、手数料を支払えば、他の支店でも解約可能です。

※上記は、筆者の体験を交えた雑感です。その後の制度変更等あり得ますので、その都度確認するようにしてください。

記載内容の正確性については一切の責任を負いませんので、あらかじめご了承下さい。

また、インドネシアルピア建て預金には、為替変動リスクがありますので、ご留意ください。

P.S. 後日談ですが、留学終了時に為替を計算してみたところ、大幅に損が出ていました。こういうことがありますので、外貨預金にはお気を付けください。

弁護士 味村祐作

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